A SEED JAPANとは

A SEED JAPAN(Action for Solidarity, Equality, Environment and Development/青年による環境と開発と協力と平等のための国際行動)は、1991年10月に設立された日本の青年による国際環境NGO(非政 府・非営利組織)です。1992年6月、ブラジルで開催された「地球サミット(国連環境開発会議)」へ青年の声をとどけるため、世界約50ヶ国70団体が 参加して「A SEED国際キャンペーン」が行われました。その日本の窓口として、全国の青年の声をまとめ、国連へ提言書を提出したのが始まりでした。そして地球サミッ トを終えて会員制度を有する団体として新たにスタートしました。

私たちは国境を越えた環境問題とその中に含まれる社会的な不公正に注目し、より持続可能で公正な社会を目指しています。そのために現在の大量生産・大量消 費・大量廃棄のパターンの変更と、南北間・地域間・世代間の格差をなくしていくことが必要だと考えます。このような社会を実現するために、未来の世代を担 う青年自らが行動を起こしています。

A SEED JAPANの使命とは

1992年の地球サミットでは、これまでばらばらな問題だと思われていた個別の環境問題は無秩序な開発や成長を求め続ける経済の仕組みが原因となっ て生じており、密接につながっていることが明らかになりました。そして、それらの環境問題は、地域的な問題にはとどまらず、地球規模の問題だということが 認識されました。その後も急速な経済のグローバル化に伴って、環境問題は更に複雑化し、国境を越え悪化しています。

そこでA SEED JAPANは、環境問題の中に内在する社会的不公正の解決を目指し、以下のことを踏まえ行動します。

1.環境問題を経済や社会構造そのものから見据えていきます

私たちは、環境問題や南北問題が進行している原因は経済や社会の構造そのものにあると考え、その根本にある原因を見据えて行動します。

2.青年の立場から環境問題をわかりやすく伝えていきます

私たちは、環境問題や社会的不公正について、またそれらの問題と私たちのライフスタイルが密接につながっていることを、青年をはじめとする多くの人々にわかりやすく伝えていきます。

3.長期的視野を持って社会を変えていきます

私たちは、地球の未来を危惧するメッセージを継続的に発していきます。そして、長期的な視野を持ち、現在の社会システムを変えていくための提案と行動を起こしていきます。

また、A SEED JAPANは以下の立場を担っていこうという認識を持ち、行動します。

未来世代である青年としての立場

私たちは青年としての立場から、未来世代の利益を訴えていきます。また、現在の社会を変革し、新しい社会を創造していくことのできる存在として、誇りを持って活動します。

NPO(非営利組織)としての立場

私たちはNPOの一員として、その社会的責任を認識して継続的に組織を運営していきます。そしてNPO全体が相対的に強化されるように、協力していきます。

行政・企業・NPOのパートナーシップを創造していく立場

環境問題を解決するためには、行政・企業・NPOのそれぞれが持つ問題解決能力をお互いに理解し、連携していくべきだと考えます。私たちは行政・企業とのパートナーシップ、そしてNPO同士のパートナーシップを創造していきます。

世界の青年と協力し合う立場

国境を越えた環境問題に対応するためにも、また”南”の視点を充分に理解するためにも、私たちは草の根で活躍する世界の青年たちと積極的に協力していきます。