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■伊藤忠商事株式会社
●基本データ

会社サイト:
http://www.itochu.co.jp/main/
環境対策に関するページ:
http://www.itochu.co.jp/main/coy/coy_12.html

●どんな会社?

1858年に当時15歳の伊藤忠兵衛が創業。財閥系ではなく、糸ヘン商社とも呼ばれた繊維商社からスタートした。丸紅、ニチメン、トーメン、江商と共に関西五綿と称され、戦後の高度成長期に鉄鋼、機械、エネルギー等の取り扱いを増やして総合商社化していった。
アゼルバイジャンの石油開発や、イトーピアブランドの総合不動産ディベロッパー事業などが代表的事業。
子会社・関連会社には、コンバース・ジャパンや、検索サイトのエキサイトなどがある。資本参加しているものでは、ファミリーマート、吉野屋ディー・アンド・シー、スカイパーフェクTV!の他、2000年食中毒事件と2002年牛肉偽装事件のあった雪印乳業や、経営再建した西武百貨店などがある。
1997年、総合商社初のISO14001認証を取得している。

出典:
『就職四季報WEB』
http://job.toyokeizai.co.jp/gyokai/gyokai05.html

ビジネスリサーチ・ジャパン『図解 業界地図が一目でわかる本』2002年
大薗友和『企業系列と業界地図』日本実業出版社
,2001年
『会社四季報CD-ROM』2002年2集

●エコナビCheck!〜環境報告書を読んでみて〜
「FSC取得植林よりのチップ」

2001年7月、総合商社としては業界初である森林管理協議会(FSC)による森林管理認証を受けた木材チップを輸入し、国内の紙・パルプメーカーへ販売している。しかし…

「ジメチルエーテル(DME)の開発」
DMEは、クリーンな新燃料として国際エネルギー機関(IEA)からも大きな期待が寄せられており、各社で実用化に向けての開発が進められている。ただし…
「牛乳リサイクル」
賞味期限切れの牛乳の処理プラントをシナネン株式会社、三井鉱山株式会社と共同開発。従来、焼却処理されていた牛乳を真空状態にして乾燥させ、粉末状にして米ぬかと混ぜ、飼料や肥料にする…

 

●エコナビ裏Check!〜実はこんなプロジェクトも?〜
サハリンI石油・天然ガス開発プロジェクト
同社が関与しているこのプロジェクト計画は、漁業や海洋生態系、先住民族の伝統的生活への影響が問題視されている。
ジャビルカ開発問題
同社が関与しているこのプロジェクト計画は、住民の反対を押し切った計画遂行による先住民族の権利侵害、ウラン採掘時の土壌汚染などが問題視されている。
パサール銅精錬プロジェクト
同社が関与しているこのプロジェクトは、操業による大気汚染、海洋汚染、それを通じた地域社会の貧困化が問題視されている。
●コメント
社内で利用しているコピー用紙には、白色度70%の再生紙100%の紙を使用しているうえ、グリーン購入ネットワークにも発足の初期から加入している。また、コピー/コンピュータ用紙の総購入量も、2001年度は1997年度の半分以下に減少しており、評価できる。
環境報告書を読む限り、「環境リスクをいかに回避するか」(P2)と、環境ビジネスで新しい市場を開拓していく、という姿勢は伝わってくるが、これまでに残してきた負の遺産への本当の意味での反省はみられないように感じた。単に環境報告書をPRツールとして用いるのではなく、過去に行ってきたことに対して、どう責任をとってきたのか、あるいはとってないのかを、報告してもいいはずだと思う。