サハリンIIプロジェクト
最終更新日
概要
サハリン島にて、石油・天然ガスを採取する計画。プロジェクトにはI〜VIまであり、日本企業が参加して進行しているものはサハリンIとサハリンIIがある。 サハリンIIについては、サハリン島北東部沖合で1999年7月に原油の生産を開始。天然ガスはLNG方式で2007年からは液化天然ガス(LNG)の出荷を開始する計画。 石油・天然ガスを採取する際の環境汚染、プロジェクトに関する協定の違法性などが問題視されている。
場所
ロシア、サハリン島北東部沖合
開発主体
サハリン・エナジー・インベストメント株式会社。出資者は、シェル(55%)、三井物産(25%)、三菱商事(20%)。
経緯

サハリン島で石油・ガスの鉱床が発見され、事業主体者のサハリン・エナジー・インベストメント株式会社とロシア政府およびサハリン政府との間で生産分与協定(PSA)に調印。作業が開始され、海底に敷いた約2kmのパイプラインで会場の貯蔵タンカーに運び、石油は2001年6月以降日本や韓国へと輸送されている。天然ガスはLNG方式で2006年末の生産開始を目指している。

※生産分与協定とは・・・ロシア自身では開発困難な地下資源の探査・開発に海外の投資家が参加しうる良好な環境を提供するために定められた協定。

問題点
・ 油流出問題と対策の不備
・ PSAが不平等であって、サハリン島で使用するガスが不当な価格に設定されている。 PSAがロシアの環境法に違反しており、かつ、企業はロシア政府に支払う自然資源利用税が免除されている。
・事業の高い環境コストに見合う、ロシアへの経済利益の欠如への懸念
出典

FoE JAPAN「サハリン石油開発プロジェクト」
  http://www.foejapan.org/aid/jbic02/sakhalin/index.html

資源エネルギー庁「サハリンにおける我が国企業参加のプロジェクトの概要」
  http://www.enecho.meti.go.jp/faq/oil/q10.htm

毎日新聞2003年2月8日記事

毎日新聞2003年5月16日記事
 

調査日:2003年6月28日

 
閉じる