私たちの生活に欠かせないお金。私たちは日々働き、生活に必要なお金を稼ぎ、そのお金を貯金したり投資したりして生活を成り立たせています。
そのおカネが時に巨大な力を持ち、姿かたちを変え、私たちの暮らしを脅かす存在になっていることをご存知ですか?遠い国で行われている戦争も、放射能の拡散が恐れられている原子力発電所も、市民にとってはありがた迷惑な公共事業も、全部お金なしには働きません。
そして私たちが金融機関に預けているおカネが、企業や事業への融資という形で資金源となっているのです。金融機関によっては、市民から預かったおカネを環境破壊に繋がる事業に融資したり、アメリカの軍事費を支えるために発行した国債を買ったりしているところがあります。私たちは預貯金を通しても、さまざまな社会問題と繋がっているのです。
この冊子は、「この金融機関がいい」と薦めるものではなく、金融機関を選びたいという方に、選ぶ際のポイントや考え方を示したものです。これを活用して一人ひとりが自分の視点で金融機関を選んでいくことで、人・環境・地域にやさしいお金の流れが作り出されることを願っています。
|