最終更新日 2004年4月16日
A4版 24ページ 定価300円
2月15日発行
【表紙写真】
諫早湾 北部排水門/小江干拓地(長崎県高来町)
種まき2005年2月号(vol.90)


【特集】沖縄の基地問題入門−辺野古で何が起きているのか?

政治的な沖縄ブームが去った今こそ、沖縄について考えてみよう。普天間基地の問題を例に沖縄の基地問題をレポートします。



【特集】「はたらく」再考−エコ就職のすすめ

学生時代に環境活動をするだけじゃない。自分たちが「はたらく」中で環境問題を解決しよう。そんな「エコ就職」のすすめです。



【連載】
・きくちゆみ
 「ザ☆ピース〜A Piece of Peace」
 第6回 映画を広めて、アメリカの良心を応援しよう
 
・佐久間智子
 「友愛のグローバリゼーション」
 第6話 消費生活を見直そう
 
・安田節子
 「せつ子の FOOD NOTE」
 第6回 SCIENCE NOT FOR SALE

・NGO活動の小ワザ(青木将幸)
・きむの事務局日記(木村真樹)
・週休5日でもいいんじゃないか(岸本聡子)
・From Festivals to Your Lifestyle
・NGOマンガ「エコロの肖像」(竹花由紀子)
・愛 LOVE エコ貯金(甲野藤愛)
 
日本の現場から(4)-諫早湾 北部排水門/小江干拓地(長崎県高来町)
 堤防の先に広がっているのは海でなく、陸地だった。
 「ギロチン」と呼ばれる鉄板で、諫早湾が締め切られてから7年。かつて海だった場所には、新しい土地が析出していた。誕生が歓迎されるはずだった干拓地だが、工事差し止めの仮処分(佐賀地裁:2004年8月)以来、工事は中断されている。無駄な公共事業、環境破壊、海苔の不漁の原因。そんな非難を受けた一面の荒れ地は、ススキとセイタカアワダチソウに覆われ、人の姿もなかった。冬を控えた干拓地は、野鳥だけが多くて、なんだか人を憂鬱にした。
 海を失って死んだ堤防は、ただ静かに、崩れ去るまでの余生を送っている。死んだ堤防が私たちに語りかけるのは、フロンティアを拡大していく人間の叡智なのか、それとも無駄な工事の愚かさなのか。私には後者に思えてならない。