アースデイ東京2015「ワカモノ×ミライ」を開催しました!

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 2015年4月19日、20日にアースデイ東京2015が開催され、
A SEED JAPANは昨年に引き続きワカモノ×ミライ※として若
者団体やNGO/NPO計6団体と合同に出展しました。

 今年のワカモノ×ミライのテーマは「What’s Next?」であり、
アースデイ東京2015のメイン3テーマである「エネルギー」
「食」「経済」に対して、市民としてどのような次の一歩が踏み
出せるかを考えていただく機会を提供しました。

※ワカモノ×ミライとは、日本の若者が社会に声を届けるため
にアースデイ東京の場で市民の方々に社会発信をするキャン
ペーンです。

<ブース出展>

 今年のワカモノ×ミライでは5テントを使い、昨年の4団体を超える6団体の若者団体、NGO/NPOと合同出展しました。A SEED JAPANの出展プロジェクトと合同出展団体は下記の通りです。
・エコ貯金プロジェクト
・未来生活nowプロジェクト
・エネルギーとまちづくりプロジェクト
・駒澤大学ECOサークルGreenGrow
・文京学院大学環境教育研究センター
・特定非営利活動法人エコ・リーグ
・United Youth
・国際環境NGO FoE JAPAN e-shift
・学生団体Essens

 A SEED JAPANのエコ貯金プロジェクト、未来生活nowプロジェクト、エネルギーとまちづくりプロジェクトの3つのチームも含め合計9つの内容をもったブース出展をしました。より統一性を出すために、意識的にテントのレイアウトが「エネルギー」「食」「経済」に分かれるように全団体を分類しました。また昨年以上に団体間の連携を深めるためにワカモノ×ミライWhat’s Nextクイズラリーを実施しました。これは9出展それぞれでクイズを一問ずつ出し、正解するごとにシールが1枚ずつもらえるといったものです。

 各シールには文字が書いてあり、9つのシールを集め、それら
をすべてつなげるとWhat’s Nextという文字が浮かび上がるよ
うな仕組みにしました。最後に社会問題に対して「私たち市民に
できる次の一歩」を一言で書いてもらい、ツリーのオブジェに飾
るようにしました。最後のメッセージでは「再生可能エネルギー
を増やす」や「有機栽培で作られたものだけを食べる」、「信用金
庫に口座を作る」など3テーマに沿ったものが多く、一定の成果
があげられたのではないかと考えています。2日間で42名の方
がクイズラリーを通してメッセージを発信しました。

<オフィシャルトークステージ>

 4月19日(日)15:30~16:00にてオフィシャルトークステージA SEED JAPAN主催「この目標で私たちの15年が決まる?!~持続可能な社会に向けた世界の取り組み~」を開催しました。トークステージでは、今年がポスト2015※の開発目標が定まる年ということもあり、まずはあまりメディアにも取り上げにくいこの重要な課題に対する啓発を行いました。そのうえでこうした世界的な目標に対して市民や特に次世代を担う若者がどのような行動をおこせるかを中心に議論しました。登壇者は動く→動かす諸英樹さん、国連広報センター根本かおるさん、United Youth福島宏希さんと司会のA SEED JAPAN永井の4人を交えて展開しました。

 最初に諸さんからポスト2015の概要と動く→動かすが「写真をとって世界に届ける」というキャンペーンとして実施しているAction2015のお話がありました。ポスト2015持続可能な開発目標(SDGs)は全世界が対象となり、私達日本人の生活にも大きく影響を及ぼすものと強調されていました。根本さんも動画を通じて世界の若者がこの目標に対して動いていることをお話ししていました。その次に「日本の若者がよりポスト2015に対して行動を起こしていくためには?」というテーマでディスカッションを行いました。福島さんは現在ポスト2015の目標に対して若者の声を届ける活動を行っており、こうした活動がより政府に認知されていく必要性を促していていました。そのためには国連機関・政府機関NGO/NPOそして若者という3つのセクターが協力して、若者の意思決定の場を広げていくことが求められるとのことでした。最後に、市民の方々にできる一歩目として「まずは選挙へ行こう」という形で締めくくりました。

 トークステージには常時30~40名ほどの来場者の方が訪れて
おり、最後には満員状態となっており実りのある市民啓発となった
と思います。

※2015年に終了するミレニアム開発目標(MDGs)に続く「ポスト
MDGs」に関連して、環境の持続可能性確保に重点をおいて検討
されている国際目標のことです。

<総括>

 今年度はワカモノ×ミライはA SEED JAPANがアースデイ東京
の事務局を担っていることもあり、アースデイの運営全般にかかわ
る機会も多くあり、かなり広い視野で物事を運ぶことができました。

 アースデイ当日でも5テントを借りる大規模出展、メインステー
ジ、オフィシャルトークステージの開催を通じてアースデイ全体に
ワカモノ×ミライのコンセプトを伝えられたのではないかと思います。

 ブースの方にも若い方が多くクイズラリーに参加するなど、より
社会問題を発信する主体が若者に移行しつつあります。こうした
動きに対してA SEED JAPANは引き続き青年の立場でこれから
の時代に価値のある情報を発信していきたいと考えています。

<各若者団体出展内容>

出展団体 内容・成果
エコ貯金プロジェクト Fair Finance Guide Japanの普及啓発。銀行に対するメッセージを44部来場者に書いていただいた。着ぐるみエコトンも初公開。
未来生活nowプロジェクト 「日常脱出マニュアル~これからのエコとおカネと就職の話」を50冊配布した。
エネルギーとまちづくりプロジェクト 再生可能エネルギー推進と金融のかかわりに関する展示を行い、またe-shiftと合同で「パワーシフト宣言」を集めた。
駒澤大学ECOサークルGreenGrow 来場者にエコな言葉を書いてもらいエコトバツリーを作成
文京学院大学環境教育研究センター フィリピンのフェアトレード&アグロフォレストリーコーヒーを販売。完売したことで次の仕入れ資金が得られ、今後も継続的に「買う」支援を実施できる。
特定非営利活動法人エコ・リーグ 環境意識に関するアンケートを実施し、37名のアンケートを回収した。また、ワカモノ×ミライを通じたネットワークも構築した。
United Youth スイミー(大きい赤い魚)に理想の社会について書いていただき、メッセージを25通集めた。
国際環境NGO FoE JAPAN, e-shift 2016年の電力小売全面自由化にむけて、自然エネルギー設備と契約する電力会社を選ぶ「パワーシフト宣言」を72名集めた。
学生団体Essens 日本酒特集などが記載された食育フリーペーパー「Essens」を300部配布

2015-05-18