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Johannesburg Summit 2002  

ANPEDが掲げるリオプラステンに対する10の挑戦

 リオプラステン(WSSD:WorldSummitonSustainableDevelopment)は92年のリオサミット以来取り組まれてきた「持続可能開 発」(SustainableDevelopment)に関するすべての要素が政治的に重要な課題として取り上げられる。ANPEDはリオプラステンのアジェンダに以下の10項目を入れるよう、国 連・G8に働きかけている。それらは世界的な持続可能開発実現の障害となっているからである。

1:リオプラステン(国連)およびそれに参加する政府はすべからく「実施の危機(CrisisofImplementation)」に向き合うべきである。これまで各国政府は持続可能開発に関する 国際的・地域的な合意に署名してきたが、それらは全くといっていいほど実行されていない。各国政府は行動できなかった失敗の原因について取り組まなければならない。さ もなければ潜在的なパートナーであるNGOや他の社会セクターからの信用を失うだろう。

2:特に生物多様性条約(カタルヘナ議定書)、気候変動枠組み条約(京都議定書)が守られていないことに取り組み、リオプラス テンまでに政府は批准すべきである。リオプラステンを京都議定書に関してIPCCの提案に基づく行動をはじめるための新たな合意を生む機会にすべきである。

3:アジェンダ21は、環境破壊の主たる原因が非持続的な生産・消費パターンにあることを指摘しているが、この分野に関しても 何ら進展がみられない。リオプラステンは他のすべての問題に関わる生産・消費パターンを変える機会となるべきである。

4:国連は常に人権の擁護者であった。我々は安全で健全な環境を求めることは基本的人権の1つとして認められるべきだと主張す る。それが国連のすべての活動の原則としてリオプラステンで認められるべきである。

5:安全な水へのアクセスがすべての人に与えられることは、環境を守るための重要な課題である。これは多くの会議で議論され てきたが、リオプラステンでは目標達成のための詳しい行動計画がまとめられるべきである。

6:リオサミット以降、様々な新しい問題が現れてきた。リオプラステンでは特に遺伝子組み替え技術についてカタルヘナ議定書を国 際合意と認め、リオプラステンにおいて採択、進展させるべきである。

7:世界貿易のグローバル化は持続可能性の問題の課題の一つとなった。国連が貿易における環境・社会的影響について、持続可 能性に関わる国連機関の権限を評価し、強化をする必要がある。

8:グローバリゼーションは多国籍企業の市民に対する影響を大きくしてきた。リオプラステンは国連機関、および政府間機関(OECD など)における企業の規制の枠組みについて、評価を行うべきである。リオプラステンは企業の説明責任について、より進んだ環境・社会に対する説明責任を持つ制度づく りのプロセスを開始する機会になるべきである。

9:世界的な持続可能性を脅かすもっとも大きな脅威は貧困である。リオプラステンは持続可能開発と貧困根絶の2つの目的を同時 に達成できるプログラムを発展させる合意を作るべきであり、それには債務救済が含まれるべきである。

10:これらすべてのプロセスに、NGOをはじめとするほかの社会セクターの参加を促すべきである。市民が意思決定に参加する権 利を持ち、情報公開と公正がすべての国に保障されなければならない。地域レベル、国レベル、国際レベルでNGOが取り組む活動を認め、各国政府のレビュープロセスにNGOを 参加させるべきである。

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