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3 国債に流れたお金が戦争に!

国債は、国の一般会計や特別会計に組み入れられ、公共事業や政府サービスの提供のために使われます。
ここで無駄な公共事業に私達の貯金が使われることも大きな問題ですが、海外に目を向けるとより大きな問題が見えてきます。

日本政府は、国債の一種である「
政府短期証券」を発行して得た資金をもとに、
国債発行残高の1/10に相当する約7000億ドル(およそ70兆円)もの米国債を保有していると言われています。
これは、日本銀行が為替レートの安定のため、という理由で、近年大量のドル買い円売り介入を続けた結果です。

図 日本銀行のドル買い円売り介入の推移
資料:外国為替平衡操作の実施状況(財務省)

この日本が購入した米国債で資金を調達したアメリカは、国家予算約2兆4000億ドルのうち約18%にあたる4,200億ドルを
軍事費として使っています(2005年度大統領予算教書より)。
したがって、わたしたちの預貯金によって購入された日本国債が、アメリカの軍事力を支え、イラク戦争を支えているという
構造になっているのです。

以上の数値から計算すると、たとえば都市銀行に10万円預けていると、およそ2万5,000円が国債として運用され、
そのうち1/10の約2,500円は米政府に貸し出され、そのうち1/5の500円は米国の軍事費として、イラク戦争や軍備増強に
利用されているのです。すなわち、わたしたしの貯金の最低でも0.5%が、米国の戦争に使われていることになります。
これは一見小さい数字のように見えるかもしれませんが、わたしたちが都市銀行に預けているお金の総額が250兆円ですから、
そのうち実は1兆円以上の額が米国の戦争に使われているのです。
いま、アメリカは大赤字ですから、実質は戦争費用の多くは国債で賄っていますので、実際はもっと多くのお金が、
戦争に回っていると考えてよいでしょう。

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