日本におけるESG投資の始まりと私たちの年金

日本の年金運用基金のESG投資について

日本の金融機関で最初に責任投資原則(PRI)に署名したのは、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)という、私たち国民の年金積立金(厚生年金と国民年金)を運用している機関です。
実際には、運用のほとんどを資産運用会社(アセットマネージャー)に委託しているのですが、GPIFのような年金基金や保険会社などは、大元の資産の持ち手という意味で、「アセットオーナー」と言われます。

GPIFのように、特に資産額が大きく、社会全体の非常に幅広い企業に投資する投資家は「ユニバーサルオーナー」と呼ばれています。そのため、社会全体が長期的・持続的に成長することが、将来の収益確保には必要です。そのためには、企業が環境・社会に対して及ぼす負の影響が軽減されることが必要であり、ESGの考慮は不可欠なのです。こういった考えから、GPIFはESG投資を重視したのです。

また、私たち一般市民も、アセットオーナーの資産の大元の供給者であるため、資産の成長と将来のより良い環境・社会状況を実現するために、アセットオーナーとアセットマネージャーにESG投資の推進を求めていく責任があると言えるでしょう。

参考文献

年金積立金管理運用独立行政法人
https://www.gpif.go.jp/lp/moreadvanced/
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