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身近な食の問題点 「日本の食の世界での位置」


 

<世界随一の穀物輸入国 日本>

1999年時点で日本の食肉輸入量&穀物輸入量は、 世界の食肉(牛肉、鶏肉、豚肉計)輸入量の内の約11%、世界の穀物輸入量(小麦、大豆、とうもろこし計)の内の約11%を輸入している。(農林水産省海外貿易統計より作成)さらに、どの穀物品目の輸入量においても日本は常に上位5位以内に入っている。
食肉1kgの生産に要する穀物量は、ブロイラーで2kg、豚肉で4kg、牛肉では8kgになる。牛肉を100g食べることは、穀物を800g食べることの相当する。牛の場合食用として500kgの体重となり出荷されるまでには1200kgの穀物を食べさせなければならない」という。(「肉食が地球を滅ぼす」 ふたばらいふ新書中村三郎著)
さらに世界の穀物生産量は、年間約17億トンだが、なんと、そのうち半分に近い8億トン以上が飼料用として消費されているというから驚きである。これらを考慮すると、日本は穀物と食肉を合わせていかに多くの穀物を世界から輸入しているかが分かる。しかもその中の多くは、家畜の飼料用として消費されているのである。

【参考ページ】
(国内ページ)
安田節子.com  
FAO協会(国際食糧農業協会)   
海外統計情報   

(海外ページ)
・FAO (世界食糧農業機関)  
FAOSTAT            
WFP(国連世界食糧計画)  

【参考文献】
・「肉食が地球を滅ぼす」   ふたばらいふ新書 中村 三郎著 
・「世界がもし100人の村だったらA」  池田香代子&マガジンハウス



<自給率の低さ>

日本の自給率は、2003年時点 カロリーベースで40%となっている。試しに農林水産省の公表している「食料自給率の推移」に目を通してみよう。いくつかの特徴を指摘できる。
・穀物(豆類、麦類)の自給率が極端に低い事:(穀物  27%)  
・牛肉・豚肉・鶏肉の自給率低い事 :(牛肉 39% 豚肉 53% 鶏肉 67%)
・油脂類の自給率が極端に低い事:(油脂類 13%) 
・飼料自給率が極端に低い事:(飼料 24%)
である。なぜこれらの品目だけこんなにも自給率が低いのだろうか?これらの品目は1960年時点では、今よりも高い自給率を示している。
【参考ページ】
食料需給表  
食糧需給総合ステーション 

 

<自給率の低さのカラクリ 〜日本の輸入相手先構成・割合〜>

世界随一の食料輸入大国である日本。では日本は一体、どの国から食料を輸入しているのだろうか?ここでは、特に自給率の低い穀物類&肉類について見てみよう。下記の参考ページの表を見ていただければ、よく分かると思うが、

 <日本の輸入相手先 2003年時点>
 小麦:アメリカ 54% カナダ 23.1% オーストラリア 22.4%
 大豆:アメリカ 74.6% ブラジル 15.4%
 とうもろこし:アメリカ 89.5% 中国6.3%
 牛肉:アメリカ 51.9% オーストラリア 44.4%
 豚肉:アメリカ 32.7% デンマーク 29.0% カナダ 22.2%

となっている。これをみると、いかに、輸入相手としてアメリカの存在感が高いのかがわかる。日本で特に自給率の低い品目はアメリカからの輸入が圧倒的に多いのである。ここに自給率の低さのカラクリを見ることができる。アメリカとの依存関係・・・。

【参考ページ】
食料安全保障関係データ集  
○我が国の主要農産物の国別輸入割合 
○農産物の国内生産・輸入の状況

 

 

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