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有機農業運動の魅力編
「有機農業運動から学ぶ! 食を見つめ直すための視点!」


1960年以前、日本には「食べ方の基準」があったと言われている。当時の様子を振り返えってみよう。 

「農家はたくさんの種類の農作物を作り、自分達で消費し、余剰分は外へ持ち出して売り、それを近隣都市の人間が買って食べるという地場生産・地場消費の関係ができていたのである。都市住民といえども、近郊農村の自給力の延長線上で食べ物を手に入れていたのである。季節と地域性の制約を受け、旬を知り、土地柄の料理を持っていたのである。」(「有機農業の事典」p252より抜粋)
ということである。このような食べ方の基準が1960年代の高度経済成長期以降 急速に失われていった。有機農業運動は、このような状況に対して、
「生産者と消費者の提携という等身大の関係を作り出す中で、『食べ方の基準』を農村漁村の自給力におき、その自給力に合わせて食べる。つまり『農家の田畑あるいは食卓の延長線上に消費者の食卓を置く』という食べ方の基準を見出してきたのである。」((「有機農業の事典」p256より抜粋)
という視点から、人々の食べ方にも様々な示唆を与えてきた。ここでは、有機農業運動の中で注目を集めてきた食に新たな光をあてる言葉達を紹介していきます!
■産消提携
単なる商品の売り買いの関係ではなく、人と人のつながり(有機的な関係)の中で、「食べ物を手渡して行く。」という考え。消費者と生産者が直接結びつき、値段や量について相談しながら決めていく。食べ物を取り引きするだけでなく、消費者と生産者との間に「顔と顔の見える関係」を築くことも目的としている。食べ物は単なる商品ではなく、人の生命を支える生命財でもあるという考え。
■種の自給
地域の風土にあった種を農家自らが自家採取し、種から自給していく事。地域の風土によって育まれる種は、地域によって多様である。よって作物も多様である。かつてはその地域ごとの「種」に合わせた「食べ方」が地域の独自の文化を形成していた。

■食材主義

農家が「消費者の献立」に合わせた作物を作るのではなく、農家がその季節・時期に栽培している食材に合わせて、消費者は自分達の献立を考える。農家の自給の延長線上に、自分達の食生活を置く。

■地産地消

地域で生産されたものは、できるだけ近い範囲で消費する。
■身土不二
身体の健康と土は切り離せない。地元の風土に合った作物を食べる事が健康につながる。

■旬菜旬食

田畑にあわせて旬のものを食べる。(旬以外は欲しがらない。)作物には旬がある。旬の時期に旬のものを。
■一物全体
一つの作物を間引き菜からとうが立つまで食べる。例えば 大根の実から葉までを残らず全部いただく事。全体をバランスよくいただく事で健康につながる。 

(参考)
日本有機農業研究会 
・「有機食品Q&A」岩波ブックレット  久保田 裕子
・「有機農業の事典」三省堂  天野 慶之、高松 修、多辺田 政弘 編集 

 

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